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骨盤ケアは中から攻めるか外から攻めるか。

こんにちは。
助産師のあやこです。

前回の記事で
骨盤ケアしたほうがいいよというお話はしたかと思いますが、、、。

今日は、一歩先に進んで
さて、ではどのような方法で?
というお話をしていきたいと思います。

目次

中から攻めるが正解。

結論から言ってしまうと、
骨盤ケアは『中からのアプローチが正解』だと考えています。
その理由を、解説していきますね。

①骨盤は歪まない

骨盤は歪む。傾く。開いている。
ってよく聞きますよね。
でも実は、そんなことはあり得ません。

前回の記事でもお伝えしている通り、
妊娠出産によって多少は骨盤が緩みます。
大きくなる赤ちゃんのスペースを確保するためと、
出産の時に産道が開きやすくなるために。
でも、たとえば本がパカっと開くかのように骨盤が開くことはあり得ないです。
もしそんなに開いたりすることがあれば
歩くことも座ることもできずに
それこそ、ボルトで固定するなど本物の「骨盤矯正」が必要になるわけです。
それって、事故レベルですよね?

そもそも、
医学的にも骨盤が開くとか、骨盤矯正という言葉はありません。
「骨盤矯正」という言葉はある施術院で商標登録されている言葉だと聞いたこともあります。

骨盤は、環状の骨が靱帯や関節で繋がっている全体のことを指します。
靱帯や関節で繋がっているのは、動かす必要があるからですよね?


これ、靭帯とかではなくてひとつの骨で出来上がっていたら大変ですよ。
動かないですから。座ることも立つことも、かがむこともできない。

骨盤での靭帯、関節の役割、、。
たとえば、ハンドルの「遊び」です。
車の運転をする方はわかりやすいかな?
車を動かすためには適度な「遊び」があるからスムーズに運転できると思います。
靱帯や関節によって動く「遊び」があるから私たちはスムーズに日常動作が送れます。

歪むとか、開いているってことをどのように捉えているかによるのだけど
それを「骨盤が変形する」ってこととして捉えるならば
やっぱりあり得ないし、変形してたら即入院です。

また、よく言われる恥骨結合離開も、
もし本当に医学的にいうレベルの離開が起きているなら
激しい痛みが伴うのでちょっと痛いとか、不調が、、のレベルではないです。

②骨盤周囲の不調は内部の問題

では、なぜ産後には骨盤がグラグラする感じがしたり
上手く歩きにくかったり、尿もれが起きたり、、
するのでしょうか?

骨盤は、環状の骨が靱帯や関節で繋がってるのですがその働きに重要なのが筋肉です。
細かい話は省略しますが、筋肉が上手く働くことによって
それぞれの骨が正しい位置で正しい動きをして安定します。

骨盤のぐらつき感は
先ほどの車に例えるならば、「遊び」が大きすぎるのかもしれません。
筋肉が上手く働かないからゆるく感じてがたつくように感じるのでしょう。

骨盤はそれ自体で動くことはなく、筋肉によって動くのですから

そうなると、
アプローチすべきは骨盤ではなく、
筋肉となるわけです。

そしてその筋肉でも特に重要なのが
インナーユニットです。


似た言葉に
インナーマッスル
というのがありますが

違います。
インナーユニットです。

インナーユニットとは、

・横隔膜、多裂筋、骨盤底筋群、腹横筋のことを指します。
この4つの筋肉が袋状になって内臓を守っています。
体幹を内側から支える肝腎要です。
いわば、このインナーユニットが安定していること=体幹の安定

内部の安定が好循環につながる!

家を建てる時にも
土台が大切なのと同じように
人間の体も根本が安定しているからこそ
身体が無理なく動いて
疲れにくくなり
不調が出にくくなったり
好循環が産まれます。

特に、産後間もないママは
慣れない育児や睡眠不足。
基本のベースが低い状態。
充分な休養が取れないまま
赤ちゃんも大きくなります。

いつまでも産後の身体を引きずっていくよりも
どこかで根本改善をして
どんどん活発になる
お子様の成長を思いっきり楽しんでほしいと思っています。

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